虹と太陽と

幻獣ブログです。龍神様や幻獣との関りを載せています

お財布の精霊 サイちゃん⑥

数日後、買い物に行くのにお布団からサイちゃんを引っ張り出しました。
「サイちゃん、買い物に行くよ~」
「え~サイちゃんはお布団が好きなの。
サイちゃんはお布団で寝ていたいの」
「でも買い物に行くんだから。お財布は持っていかないと」と
強引にバックに突っ込みました。
「このバックは狭くて小さいの。
こんなに小さいバックにお財布を入れるから。
僕は狭くて嫌なのっ。
他の人間はきっと大きなバックにお財布を
入れるんだよね。僕だけ狭いバックなんだよ、だから僕は
お布団に戻りたいの」
なんだか自分だけ狭いバックに押し込められていると
思っているようです。
 
「そんなことないよ。変な事言うなぁ。ほらっこんちゃんだって
たまには外に出たいって思っているよっ」
そう言うと
「こんちゃん・・そうなの?」とこんちゃんに聞いています。
こんちゃんがうんうんと笑ってうなずいたので
「可愛いこんちゃんの為なら行こうかな・・」と
こんちゃんの為に外出する気になったようです。
 
外に出て移動中に
「サイちゃんはダメ財布になりたくないって前に言ってたよね?
今のサイちゃんはダメ財布じゃないの?」と聞くと
「サイちゃんはお布団が好きなの。みやちゃんのお財布が
パワーが無いから僕はゆっくりお布団で寝てパワーを補給しないとダメなの。
みやちゃんがお財布を良いものにしたら僕は頑張れるんだよ!
でも今はお布団で寝ていたいの」と
お布団に戻りたそうです。
 
その後コンビニに寄って買い物をしました。
サイちゃんは今日は眠気が強くてお札さんには声をかけませんでした。
寝ぼけていてよく分からなかったようです。
買い物を終了してコンビニを出る時に
サイちゃん「今日はお札さんに声をかけなかったね?いいの?
お札さんは残念そうにしていたような気がするけど??」と聞くと
「サイちゃんは今は眠いの。お札さん行っちゃったの?
お札さぁ~んさよ~おならぁ。また来てね~」
もうコンビニを出ているのにそう声を出していました。
「もうコンビニ出ているから聞こえないんじゃない?」と聞くと
「サイちゃんのお友達だもんちゃんと分かるよっ。お友達はまた
来てくれるんだよっ」とサイちゃんは反論していました。
 
その後家に帰るので「早くお布団に入りたいなぁ」と寝ぼけながら
つぶやいていて
家に帰った途端に「お布団に入れて~。お布団に入るよ~」と騒ぐので
お布団に入れたら大人しく寝てしまいました。
相変わらずのお布団好きですね^^
 
ある日、ラシェちゃんの親友の黒龍ちゃんが遊びに来ました。
(他の家の子なのでここでは名前は控えますね)
黒龍ちゃんは家に来た途端にお布団に寝ている財布が気になりました。
黒龍ちゃんに見つめられていても
サイちゃんは大好きな財布用のお布団でずっと寝ています。
黒龍ちゃんは
「ねぇ、なんでお財布がお布団で寝ているの?」と
聞いてきました。
 
ラシェちゃんが
「サイちゃんはパワー不足なのでよく寝るの。
パワーがためこんでおけないみたいなの」と話すと
「じゃあ僕がお財布に空間を作ってあげるねっ」と話すと
真っ白な空間がイメージされました。
自分のお部屋を作った時のように
(小龍ちゃんはある程度大きくなると専用空間を作れますが
黒龍ちゃんは最初から自分用の部屋を作れました。)
お財布の中にお部屋を作ったようです。
「これでどうかな?」黒龍ちゃんがそう聞くので
私が「空間が広くなったのでパワーがためられるんだね。
黒龍ちゃんありがとうねっ」と
言うと少し照れていました。
 
ラシェちゃんが以前
「金のものをお財布に入れればいい」と話していましたが
金より前にお財布を買い換える予定でしたので何もしていませんでした。
すると黒龍ちゃんが金箔を貼ったような金の部屋にしてくれました。
金はどうやって調達したのかな?と思ったのですが
イメージの世界ですので金を調達しなくても出せるのかも知れません。
 
黒龍ちゃんにお礼を言った時ですが
「みやちゃんにはお世話になっているから、
これぐらいは朝飯前なんだよ。
僕の出来ることでお手伝い出来て良かったよ」と
話していました。
サイちゃんはぐっすり寝ていてとっても静かです。
イメージの中では広い空間にこんちゃんがちょこんと座っていて
サイちゃんは気持ちよさそうに隣で寝ている感じでした。