紅龍のセイちゃんはともかく空が大好きです。
いつもお空に行きたがります。
「ねぇ、みやちゃん、今日のお空は
とってもいい風が吹いているので
飛ぶのに良さそうだねぇ」
「そう?飛んで来る?
今窓開けるね」
「うわ~い。行く~
早く開けて~」
とこんな感じで
特に晴れた日はずっと空で遊んでいます。
龍宇様が依頼のあった小龍ちゃんの
派遣先に出かけようとすると
「お父さ~ん~僕も一緒に
お空飛びたいの~
一緒に連れてってぇ」
みや
「お父さんは今忙しいから
セイちゃんと同じ速さでは
飛んでいけないよ?
今日は一緒に飛ぶのは
やめておこうね?」
「なんで~?
僕もっとお父さんと
一緒に飛びたいよ~
一緒に行くの~」
と一緒に空が飛べなくて
我儘を言っていました。
残念そうなその様子に
「今から買い物に行くから
私と外に一緒に行こうか」
そう声をかけると
「わ~い、
一緒に行くの~」
と急に元気になって
とっても嬉しそうです。
外に出ると
さっと空に飛びあがって気持ち
良さそうに空を楽しんでいます。
「楽しい?風は気持ちいい?」
そう声をかけると
「風はね~ちょうどいい風でね~
すご~く気持ちいいの~
わ~い!気持ちいい~」
元気に空を楽しんでいたセイちゃんは
急にいたずらな風を吹かせて
かぶっていた帽子が
後ろに飛ばされてしまいました。
急いで振り返って帽子を拾いながら
「セイちゃ~ん!何するのよ~」
「アハハハッ!みやちゃん
びっくりした?」
「だって楽しいんだもんっ。
気持ちいいなぁ~っ」
と、その後もくるくると飛び回りながら
空を思い切り楽しんでいました。
家に戻っても空の楽しさを
思い出して気持ち良さそうに
ニコニコしているセイちゃんでした。