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髪型の違う
シエルちゃん
シエルちゃんはお出かけを希望していましたので
外出時に声をかけて出かける事にしました。
ひめ様は家でお留守番をするとの事でした。
「ずっとおしゃべりしたり歌を歌っていて元気すぎるのよねぇ。少し家で休むわねぇ」
邪気払いのお疲れも取れていられないようでお世話にくたくたになったようです。
シエルちゃんは家を出たとたん
「うっわ~お外だぁ~。森の木さんにいっぱいご挨拶しなくちゃっ!」と
張り切っていました。
早速近くの木々に
「こんにちわ!これからここのお家に住むの~よろしくね~、あっこんにちわ~。
木々さん達よろしくね~。触って欲しいの?
(身を乗り出しているように見える木々がいくつかありました)
でも僕はね~
今はお出かけするんでみんなをさわれないの~。また今度ね~。
あっ、こんにちわ~。僕にご挨拶してくれてるの?
(手を合わせているような木がありました)
ありがとうね~。
ねぇみやちゃんあっち側の木さん達にもご挨拶したいなぁ。
(道路を挟んで遠くに見える木々です)今日は無理なの?
そっかぁ木さん達また今度ね~」と手を振っている感じがありました。
移動する最中もずっと元気にあちらこちらに声をかけて挨拶しています。
ある木には「調子が悪い時は言ってねぇ。僕が治してあげるねぇ」と
手を振っています。
ふと気になったので聞いて見ました。
「森の木も癒せるの?森の木に癒してもらうんでは無いの?」
シエルちゃん「うんどっちもだよ。僕が元気が無い時は森の木さんに癒してもらうの。
でも木さんが元気が無い時は僕が癒してあげるんだよっ!」
「へぇ~お互いで癒しあうんだね~」そう話しながら買い物に向かいました。
買い物している間は木々にご挨拶出来ないので代わりに歌を歌っています。
「僕は~リュクリュウ、リョックリュウさぁ~。
リョク、リョク、リョクリュウ、リョクリュウさぁ。
ぼっくはぁ素敵なリョクリュウさぁ」
楽し気に歌っています。
でも時たま「ぼっくは楽しいコクリュウさぁ。リョクリョク、リョクリュウ、
コクリュウさぁ」と何故か黒龍と言い間違えています。
「シエルちゃ~ん。今コクリュウって言い間違えたでしょ?」と突っ込むと
「え~僕間違えたりなんてしないもんっ。ちゃんとリョクリュウって言ってるもん」と
絶対に認めません。
その後も元気よくお歌を楽しんでいるシエルちゃんでした。
ひめ様はお留守番として出かける時にお花を希望されていました。
それでシエルちゃんとお花を選びました。
「シエルちゃんはひめ様にはどの花がいいと思う?」
「う~んとね~お花は黄色がいいの~とても可愛いのが
ひめちゃん好きだからね~(シエルちゃんはひめ様をひめちゃんと呼びます)
これかなぁ。
でもこの大きなお花も可愛いかも~ひめちゃんにはどっちがいいかなぁ。
こっち!いや、やっぱりこっち!」とお花をせっせと選んでいる姿は
前回一緒にお花を選んだ時のひめ様と似ていました。
育てていると似てくるのでしょうか?
家に帰って来るとお花をひめ様は喜んでくださいました。
外出先で元気いっぱいだったシエルちゃんは興奮しすぎで疲れたのか
眠ってしまいました。寝ているととても静かです。
それとシエルちゃんの癒しの力について少しだけ話を聞けました。
シエルちゃんは
「僕が癒せるのはね~邪気で傷ついた人なの。気持ちが落ち込んでいる人や
それが原因で病気になっている人も治せるけど~
今は最初から病気の人は僕には治せないの。
僕が出来るのは痛みを和らげるくらいなの。
まだ赤ちゃんだからね。どのくらいまで出来るかはよく分かんない。
みやちゃんがお名前つけてくれたからお手伝い頑張るね!」との事でした。
まだ赤ちゃんなのでどのくらいの所まで出来るのかはもう少ししないと
分からない様子です。
以上です。
またその内にシエルちゃんの話を載せますね。
最後に
神様によってすでに決まった神社の守護として
生み出されたシエルちゃん。
ウガヤフキアエズ様は元々山と海の力を
併せ持ったパワーの強い神様です。
その力の強い神様に生み出されたシエルちゃんは
とってもパワフルな存在です。
シエルちゃんは今は家に人間界の事を学びに来て
ついでに私に緑の癒しをもたらしてくれる
可愛い緑龍の赤ちゃんですが
どう成長していくのかはまだまだ未知数の存在です。
いつかは神社の守護として去っていってしまう事に
なるかと思いますがそれまでの期間は
共に過ごして人間界を楽しんで欲しいと思います。