虹と太陽と

幻獣ブログです。龍神様や幻獣との関りを載せています

シエルちゃんと森の木さん2

5/25

最近シエルちゃんはお外で緑の木さんと過ごすのが
日課
なっていました。


シエルちゃん
「木さん達~おはようっ。今日はとても良い日差しだね~」
そう言いながら今日も元気に外に出かけて行きました。
夕方になって遠くからシエルちゃんがひめ様に話しかけてきました。


シエルちゃん
「ひめちゃん。僕今日はお外でお泊りしていいかなぁ?」
ひめ様
「あらっ?どうかしたの?今は遠くにいるのかしら?」
シエルちゃん
「うん、そうなの。今は少し遠い所なの」

ひめ様
「でもねぇ、帰ってこないとみやさんの癒しはどうするの?
癒しが出来なくなってしまうわねぇ。
なんで帰ってこれないのかしら?」
(邪気のひどい時でしたので何かあった時には癒しが出来る
シエルちゃんがいないと心配だという意味です)


シエルちゃん
「うん・・それはそうなの・・・
でも・・あのねっ、
木さんがとても傷ついているの。
木さんは僕にお傍についていて欲しいって言っているの。
僕が癒してあげたいの~」
ひめ様
「まぁっ。そうなのねぇ。それはついていてあげなきゃねぇ。
みやさんがいいなら私はいいわよぅ。みやさんはいいかしら?」

 

みや
「そんな大事な事なら私の方は大丈夫だから
木さんと過ごして
あげていいよ。
でも何があってそんなに傷ついたの?」

 

シエルちゃん
「邪気にやられちゃったんだって!だからとてもつらそうなの~」

ひめ様
「まぁっ、それは辛いわねぇ。木さんを癒してあげなさいねぇ」
シエルちゃん
「うんっ。僕ちゃんと癒してあげるねっ。じゃあね~」と
言って声は聞こえなくなりました。


みや
「ひめ様、でもそんなに強い邪気がいるんなら
 シエルちゃんが危なくないですか?」

ひめ様
「シエルちゃんはとっても強いから少しぐらいの邪気なら一人で
大丈夫よぅ。もしもっと強いのが来たら私を呼べば手伝うわねぇ」
みや
「赤ちゃんなのに、そんなに強いんですか?!」
ひめ様
「そりゃぁそうよぅ。
ウガヤフキアエズ神の力で生み出された存在なんだもの。

パワーはとても強いのよ」

との話でシエルちゃんは一晩木の癒しの為に泊りがけで
出かけて行きました。


3時間ほどたった頃に木さんの様子を聞いて見ました。
みや
「シエルちゃん。木さんはどう?まだ傷は重いの?」
シエルちゃん
「うん。あのね~僕がいると木さんもすごく安心するの~。
治るまでどの位かかるか分からないの。僕頑張って可哀そうな木さんを
元気にしてあげるんだ!」

イメージ画像 木を治すシエルちゃん(木は事任八幡宮から)

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みや
「そうなのね。でもシエルちゃんもまだ小さいから無理しないでね」
シエルちゃん
「うん。ありがとうみやちゃんっ。でも大丈夫だよっ。僕元気だからっ」

ひめ様はその話の間も心配はしていない様子で休まれていました。


翌日の朝
シエルちゃん
「みやちゃんっ。木さんの癒し終わったので今からお家に帰るねっ」
みや
「そうなのね、お疲れ様。もう木さんはいいの?」


シエルちゃん
「うんっ。もう大丈夫だって!とっても感謝してくれてねっ、
もし何か手伝う事があったらいつでも言ってって、手助けしてくれるって
言ってくれたの~」
みや
「それは良かったねっ。シエルちゃんも疲れたでしょ。早く家に帰ってきて
お休みしてね」

シエルちゃん
「僕まだ元気だよっ、でもお家に帰ってお休みするねっ」

 

それから少しして
シエルちゃん
「ただいま~」
みや
「意外と遅かったね。遠くにいたの?」
シエルちゃん
「うん、ちょっと遠かったの~」
みや
「じゃあもうゆっくりお休みしてね」
シエルちゃん
「うんっ、お休みするねっ」

 

そう話していましたがその後もシエルちゃんの元気な歌声が聞こえてきます。
「ぼっくがリョクリュウ、リョクリュウさぁ!元気なリョクリュウッ、
リョクリュウさぁ!
とっても素敵なリョクリュウさぁ!」
自分の力で木さんを癒した事でとても興奮して眠れない様子でそれから少しの間
ずっと歌声が聞こえてきていました。


「ぼっくはリョクリュウ、リョクリュウさぁ!明るく素敵なリョクリュウさぁっ、
リョクリュウ、リョクリュウ、リョクリュウさぁっ、とっても元気なリョクリュウさぁ!」

とても楽しそうに歌うので私も笑顔になっていました。

以上です。
木さんを癒した事はシエルちゃんの自信につながった様子です。
そして森の木さんとの絆が深まったようでした。