虹と太陽と

幻獣ブログです。龍神様や幻獣との関りを載せています

緑龍のシエルちゃん 小話&黒鉄ちゃんとシエルちゃん

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雨の日の出来事
シエルちゃんは雨好きですので雨の調整に乗り気では無いようです。
ある日の事雨に急に降られ、傘を持って行かなったので
龍神の龍宇様はいつも雨をやませて下さいましたのでその影響で
雨の心配を時たま忘れます)
びしょ濡れになりながら「シエルちゃ~ん。雨の調整出来ない?」と
少し焦って聞いてみました。
 
「え~っ僕雨好きなんだよ~それに僕はまだ赤ちゃんなの。
それは出来ないのよ」と
全然調整する気が無さそうです。
最近は「僕は大人」が口癖でしたが「赤ちゃん」と言っています。
毎回都合が悪くなると赤ちゃんに変わるシエルちゃんです(*^▽^*)
 
 
えのきが駄目になった時の事
冷蔵庫のえのきを出しているとシエルちゃんがいつものように
やってきました。
またえのきを使った料理が出ると楽しみで
ワクワクしながら来たようでした。
でも冷蔵庫に入れて日にちをおきすぎて
傷んでしまっていましたので捨てる事にしました。
 
するとシエルちゃんが
「えっ?僕のっ僕のえのき~えのきが~・・・
ガ~ン・・ガ~ン、ガン、ガーン・・」
それからずっとその擬音を使ってショックを訴えていました。
「ガ~ン、ガン、ガーン・・ガァア~ン」
すごく可哀想な気がしてきました。
あんまりショックを受けるんで罪悪感を感じてしまいました。
時間をおいて
「シエルちゃん、あの、えのきごめんね。
また今度買おうか?」と話しかけたら
「僕はショックなの、話しかけないでね」と
うつむいています。
大好きなえのきを食べる機会が無くなった事に
大分衝撃を受けた様子です。
 
シエルちゃんは次の日にはケロッとして
ショックから立ち直っていました。
でも前日のシエルちゃんがとっても可哀想だったので
使えきれるかわからないながらも
ついえのきをまた買ってみました。
 
早速シエルちゃんは
えのきについての注意を言い出しました。
「えのきは早くたべてね!僕のえのきなんだからねっ」
 
でもえのきをそんなに好きなわけでは無く
夏場でもあるので今回も使いきれるか分かりません。
使い切れなくて駄目になったらまた
あの「ガ~ン、ガン、ガーン・・ガァア~ン」で
ショックを訴えるのかも知れませんね・・
 
 
 
黒龍の黒鉄ちゃんと緑龍のシエルちゃん
 
体調を悪くして
横になっていたら黒鉄ちゃんが心配して来てくれました。
黒鉄ちゃんは「みやちゃん。大丈夫?僕が癒しをしようか?」と
言ってくれました。
神社で子守をしているので大変な黒鉄ちゃんに申し訳なかったので
「そんなにひどいわけじゃないから大丈夫だよ。
子守が忙しいのに無理しないでね」と話しました。
 
黒鉄ちゃんは心配そうにしていまして
「それなら僕が癒しはしないけど・・シエルちゃんはどうしたの?
僕がみやちゃんの事言っておくね!」と言って去っていきました。
そしてシエルちゃんに癒やしをしない理由を聞きに行ってくれました。
 
森に行くと早速黒鉄ちゃんがシエルちゃんに話しかけました。
「こんにちは!シエルちゃんだよね?
なんでみやちゃんを癒してあげないの?」
「えっとぉ、お兄ちゃんは誰ですか?僕小龍を見たの初めてです」と
のんびり寝ていたのでシエルちゃんは少し寝ぼけながら返事をしました。
 
黒鉄ちゃんは緑龍ちゃんがのんびりなのは知っているので苦笑しながら
「僕はね黒鉄って言うの。知っている?」
「そのお名前聞いたことあるよっ、あちこちで活躍している
黒龍お兄ちゃんだよね!
へーっ、おっきいのね~。
僕ね黒鉄ちゃんのように早く大きくなりたいなぁ」
のんきなシエルちゃんです。
 
黒鉄ちゃんはシエルちゃんに合わせて話を続けました。
「シエルちゃんもすぐに大きくなれるよ。ここの森の中にいるから今も随分
大きくなってるけど自分では大きさが分からないかもね」
「えっ?そうなの?え~そうかぁ。僕おっきくなって来たんだあぁ。へへっ」
すごく嬉しそうにしているので黒鉄ちゃんもつい微笑ましく笑ってしまいました。
「あははっ。大きくなってるから心配ないよっ。
ところでみやちゃんの事なんだけどね
なんでシエルちゃんみやちゃんを癒してあげないの?」
「え~、だってみやちゃんはお仕事集中するとお休み取らないから
僕せっせと癒しを送っても全然きりがないのよ。だからここで少し僕も
お休みしてからじゃないと二人で疲れちゃうの。最近はね~みやちゃんを
癒すのは僕のパワーがたまってからに限定する事にしたの」
 
「でも今みやちゃん体調悪くしてたよ?
シエルちゃんはなんでそのままにしてるの?」
「僕も疲れちゃったからここでお休みしてからじゃないと
出来ないの。みやちゃん森の木さんが注意したのに
全然木さんの所に来て癒しを自分で受け取らないんだもん。
僕が癒しを送るしかないの。だから疲れちゃうの」
「そっか。大変なんだね・・ちゃんと癒しをしているんだったら僕が
いう事は何もないよ。シエルちゃんのしたいペースで
うまくみやちゃんを癒してあげてね」
 
「うんっ。黒鉄お兄ちゃんも僕の癒しが必要なら言ってね!
癒しを送るね!あとね、僕ね、黒鉄お兄ちゃんと
またお話したいなぁ。
僕の最初の龍仲間だもん。また是非お話したいの。
また来てね!」
「うん。僕が時間がある時に顔を出すようにするね。
シエルちゃんもそれまで無理しないで!
元気でね!」
そう話して黒鉄ちゃんは帰っていきました。
 
シエルちゃんは初めての龍仲間との会話に今になって興奮してきましたが
黒鉄ちゃんは帰ってしまったので
森の木さん達に黒鉄ちゃんの事をせっせとお話しています。
「黒鉄お兄ちゃんと初めてお話したんだよ~」
「そうなの?今のが黒鉄お兄ちゃんって子なの?」
「シエルちゃんのお友達になったの?」
「ううん。お友達はまだなの。僕木さん以外のお友達の作り方
良く分からないの。だから黒鉄お兄ちゃんは話し相手かなぁ?」
そんな話をしながらその後の時間を過ごして
パワーがたまったのを確認してから私の所に来て癒しをくれました。
 
(何も言わないで静かに癒しをしてくれる事から
癒しをしているのに全然気が付きませんでした。黒鉄ちゃんとの
話が聞こえなければそのまま気が付かなかったかも知れません)
 
その時に印象深かった黒鉄ちゃんの事を私に話してきました。
「今日僕初めて黒鉄お兄ちゃんに会ったの~それでね~・・」
それから森の木さんの所で話したのと同じ内容を嬉しそうに話していました。
 
癒しに慣れて気づかない時があるんですね。
シエルちゃんに負担かけてるのを改めて知りました。